みずならの話

どんぐり

単にナラというと、ミズナラ、コナラとそれに近い種類を含みますが、ミズナラが代表的でことに木材関係ではミズナラをさしています。
ミズナラは山地によく見られ、大きな森を作ります。
コナラより一段と大きく、紅葉が美しい落葉銘木。別名「オオナラ」と呼ばれています。

ミズナラは木材に水分を多く含むので、ミズナラと呼ばれています。
10月頃には、ドングリという堅実を付けます。ドングリは褐色で、とがっている方の部分の色が、より濃くなっています。
殻斗はお椀形で、あわつぶのようなものが密生してついています。

ミズナラのドングリはコナラの小さく細長いドングリに比べると、大きくてコロコロしています。

樹幹はほぼ、直立し太い枝をはり出しています。柾目面から見るとナラ材特有の髄放線が見え、これは虎班(とらふ)とか銀杢(ぎんもく)とか呼ばれ、少々色のちがう太い線がそれです。
材質としては重硬で割裂しにくく、固い。用材として大変優れている事から、家具や生活用品としてのお盆や皿等の器物から額やペンシルケース等のステイショナリーまで幅広く利用され、建築においてはフローリングやドア等の造作材として活用されています。

どんぐり

ミズナラに近いものが、英国やアメリカ北部に多く見られるオークで「森の王様」(キング・オブ・フォレスト)と呼ばれ、古くから船舶、家具の好材料として、欧米の人々の生活に深く根ざした木です。世界的に日本のミズナラは良材とされ、明治時代にはその多くがヨーロッパに輸出されていました。

また、欧州では、ウイスキー、ぶどう酒、ブランデーなどのタルはすべてナラ材に限られています。
これは年輪とともに出てくる「ふ(班)」が長くて広くこの重なりがビール樽などにした時、ガス漏れを防ぐ為です。
さらに、ナラ材は熱伝導率が低く、加工しやすい為でもあります。

西尾家具 ならのこプロジェクト こどもたちに良質を